アルミ鋳造金型の重要ポイント

アルミ鋳造金型の重要ポイント

2022-03-23

ガス抜き入子加工

今日から二回に渡り、「グラビティ金型や低圧鋳造金型」に用いられる、
“ガス抜きの入子の加工”こちらをご覧いただきたいと思います。

アルミ鋳物金型には、必ずと言っていい程、
何らかの形で“ガス抜きの機構”が施されています。
このガス抜きの機構をうまく金型に盛り込んでいかないと、
鋳造の際ガスを巻き込んで、アルミ鋳物製品に“ダレ”や“欠損”が出たり、
“巣”の原因になったりもします。

今回ご紹介するガス抜きの入子は、
普通にバイスなどで咥えられて加工できるような、
四角い形状を持った入子ではなく、
“製品形状なりに加工されている入子”や、“リブ形状に沿って加工された入子”など、
特殊な形状を持つガス抜き入子の加工をご覧いただきます。

どんな入子も、最初は、このようにバイス等で咥えて加工できる
、四角い形状をしております。
(そもそも材料が四角)この四角い形状をしている間に、
孔あけですとか、ねじ切りですとか、出来る限りの加工を施しておきます。
バイス等で咥えることのできなくなる前に“どこまで加工しておくか”
ここが大きなポイントになります。

今ご覧いただいているのは、入子の底面になる部分の荒加工を、
ラフィングを使って加工しているところになります。

弊社はグラビティ金型・低圧鋳造金型・鍛造金型、
そしてシェル金型の設計と製作を通して、このようなガス抜き機構の設計においても、
数多くの経験を持っております。

なかでも、今回のように“製品形状に合った、四角くない、
特殊な形状を取らざるおえないガス抜き入子”の
設計と製作において高い技術力を持っております。

低圧鋳造金型 グラビティ鋳造金型 シェル中子金型 金型のガス抜き機構

本日は、前回の続きとなりまして、金型のガス抜きの入子や機構を、
弊社が実際にどのように加工しているのかをご覧いただきたいと思います。

今回の動画でご覧いただくのは、四角い材料の状態から、
完全に寸胴の、形状なりの形をしたガス抜きの入子となる加工をしているところになります。

この状態ですと、もう四角いところはないので、バイスに咥えることはできません。

前回の加工でねじを切っておりますので、
それを使って板に固定して加工を行っていきます。

この入子の外周の加工には、高い技術が必要とせれます。

なぜかと言いますと、
これら形状なりのガス抜きの入子を母型にセットして有効に
“ガス抜き”が働くようにすることと、
アルミの“バリがささないようにする”事とは矛盾する作業だからです。

ガス抜きが有効に働き、尚且つ、アルミ鋳物製品にバリが張らないようにする。
これには長年の経験と高度な技術力が必要とされます。

今この動画でご覧いただいている入子は、全高が50mm程ありますが、
この入子は、母型にセットした際には“
きっちりと動くことなくはめ込まれるための部分”と
“母型のPL面に近い部分はガスが流れるようにわずかな隙間を開けるように、
形状なりにオフセットされた部分“とを混在させる様な形状に仕上げております。

弊社はグラビティ金型・低圧鋳造金型・鍛造金型、
そしてシェル金型の設計と製作を通して、このようなガス抜き機構の設計において、
数多くの経験を持っております。

なかでも、今回のように“製品形状に合った、四角くない、
特殊な形状を取らざるおえないガス抜き入子”の設計と製作において
高い技術力を持っております。

是非一度弊社にご相談ください。宜しくお願い致します。