アルミ鋳物金型の設計と製作 放電加工のプログラム

アルミ鋳物金型の設計と製作 放電加工のプログラム

2021-03-25
ここまでの計測・電極位置合わせの工程が済んでやっと加工です。
 この加工のためのプログラムを放電加工機本体に入力していきます。今回は3つのワークがありますので、Zの加工深さに変わりはありませんが、XYの座標値をそれぞれのワークに合わせ入力し、電極のピッチを飛ばし全自動で3つのワークを加工していきます。また、今回の場合「あら電極と仕上げ電極」の二種類を使って加工しますが、この動画では「あら電極」のプログラムになります。
 

 加工の深さは前回の動画でご紹介した通りZ=-100。あら取り用の電極の減寸量は、今回の場合片肉0.5mm。加工方法としては“電極をワークに対して3次元的に揺動させる”プログラムを使用します。
 

 あら取りと仕上げで、全行程9つのプログラム工程を行い最終的に所定の寸法に仕上げていきます。そのほか、お客様の鋳造方法に対応するため、様々なプログラムを組むことができます。このプログラムは「アルミ鋳物金型用」のプログラムです。
 その他、加工方法や揺動パターンなど様々なプログラムを、金型の仕様やお客様のご要望によって変えることができますが、今回は割愛します。
 

 加工方法のプログラムを入力後、今度はワーク3つに対するそれぞれの「X,Y座標」を入力し、電極のピッチを移動できるようにプログラムします。
 計測した数値や計算した数値に間違いがないかどうか、何度も画面とノートを見ながら確認します。
 入力に間違いがないか確認出来たら、いよいよ加工開始です。